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好機を増やし躍進する北九州。“最後の質”を嘆く前に……。~J2昇格組の戦い方~

2020/09/04
23歳の村松は清水ユース、順天堂大を経て今季加入。リーグ上位に食い込む豊富なパス数で好機を演出している。

 いかに最後の質を上げるか。敗戦後、そんな言葉を吐く監督さんがやたらと多い。

 最後の質とはチャンスを仕留める決定力のことだ。それが勝敗の行方を左右するのは確かである。ただ、簡単に改善できると言うなら、何の苦労もありゃしない。

「だから、いかに決定機の数を増やすか。そこにトライしたい」

 そう語るのは今季のJ2で快進撃を演じるギラヴァンツ北九州の小林伸二監督である。監督自身が事態の改善に乗り出す気があるなら、これでしょ――というわけだ。

 北九州は昨季のJ3を制し、晴れてJ2に戦いの場を移した昇格組である。それがどうだろう。14節終了時点で2位に食い込み、堂々首位争いを演じているのだ。

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photograph by J.LEAGUE

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