プロレスラーにとって「言葉」は極めて大事な要素だ。
アントニオ猪木、長州力、天龍源一郎、前田日明ら昭和の名レスラーたちは、リング上の闘いだけでなく言葉によるアジテーションでファンの心をつかみ、武藤敬司もプロレスの本質を突く言葉を駆使することで、その地位を盤石なものとした。そして現代プロレスでは、物語を紡ぐコメント力が不可欠となっている。
しかし、用意された台詞のような言葉ではファンの心を打つことはできない。現IWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也のブレイクのきっかけにもなった真に迫るような本音が求められている。
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photograph by TOKYO SPORTS PRESS