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甲本ヒロト×元安美錦関の超対談。 「いいね!」は自分で自分に押せばいい。

2019/09/19
前回対談をした場所は伊勢ヶ浜部屋でした。今回は、甲本ヒロトさんの所属するレコード会社アリオラジャパンにお邪魔しての対談に。
 かなた、22年半にわたる土俵人生をまっとうした40歳のベテラン力士、安美錦。先の7月名古屋場所を最後に引退を決意し、「安治川親方」として新しい相撲人生の第一歩を踏み出している。

 こなた、安美錦の大ファンだったという「ザ・クロマニヨンズ」の甲本ヒロト。現在は13枚目となるアルバム『PUNCH』(10月9日発売/アリオラジャパン)のリリースと10月下旬から始まる全国ツアーの準備で多忙を極める。

 かつて『Number PLUS 疾風!大相撲』(2017年4月号)にて初顔合わせをしたふたりだったが、引退後に再会し、全3回のスペシャル記事としてNumberWeb上にて結実! それは互いの熱い思いを語り尽くした“大一番”となった。

――安美錦関の引退で心に穴がぽっかり開いてしまったという甲本さんでしたが、今、こうしてお会いして、心境はいかがですか?

甲本「ちゃんとここに安美錦さんが存在されているから、もう大丈夫。穴、埋めます。これからもお相撲を見ると思いますっ」

安治川「うはははは。よろしくお願いします!」

――親方となった現在、“安美錦ロス”の代わりになるような、安治川親方お薦めの力士はいますか。

安治川「今、若手が頑張っていますが、僕は妙義龍(境川部屋)をお薦めします。

 年齢は32歳とちょっと上ですが、キップのいい相撲で、バチーン! と当たっていくケレン味のない相撲を取るんです。僕は現役時代から彼の相撲が好きだったんですが、膝のケガを乗り越えて三役まで戻って来たし、今場所もまた上位でやっています(前頭6枚目)。対戦相手が何もできなくてバーッと下がっちゃうような、馬力のある活きのよい相撲を取り続けてほしいな、と期待しているんですよ」

甲本「そうですよね、巨漢でもないのにね」

安治川「そう、どちらかというと体は細いほうなのに、バチーン! と当たっていく取り口が、僕は気に入ってるんです。本場所ではあまりしゃべる相手がいなかったんですが、妙義龍はちょっと違いました。もう僕も現役最後のほうでしたけど、彼の負けた相撲を見ると、『なんだお前、昨日の相撲は。ちゃんとテレビで観てるんだから、あんなしょっぱい相撲取るんじゃねぇよ。頑張れよ!』などと言っていましたよ」

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photograph by Tadashi Shirasawa
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