2連覇を狙う最強布陣に弱点はあるのか。
「レインボーネーション」と呼ばれる多民族国家には、宗教に近いラグビー熱があり、国を結束させるラグビー代表「スプリングボクス」は国民的なヒーローである。今大会は19年の優勝メンバーの大多数が残っており、経験値、選手層はともに最高レベル。指揮官は前回大会後に昇格したジャック・ニーナバーだが、前任者の智将ラシー・エラスマスも首脳陣としてサポートする体制を整えた。同国初の2連覇は実現可能な目標なのだ。
世界最大規模の競技人口を誇るだけに、タレントには事欠かない。特にフロントローは世界最強。No.1フッカーの呼び声高いマークスらをリザーブに置く豪華布陣は「ボム(爆弾)スコッド」と呼ばれ、後半のFW圧力で主導権を奪う必勝パターンを築き上げている。高速WTBコルビなどBK陣もユニークかつ強烈だが、唯一と言ってよい懸念は司令塔の経験不足。不動の10番ポラードが怪我で大会欠場。若手のリボック、ウィレムスなど、ゲームコントローラーのパフォーマンスが連覇の鍵を握るだろう。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Getty Images / AFLO / JIJI PRESS / JRFU