三上紗也可が初めて世界選手権の舞台に立ったのは2019年、韓国・光州大会だった。3m板飛び込みに出場し、5位入賞。東京五輪出場権を獲得した。
しかし、夢にまで見た大舞台、'21年の東京五輪は失意の結果に終わってしまう。
「中学1年生のときに開催が決まってから東京五輪に向けて必死に頑張ってきたのに、本番では準決勝で敗退してしまって。“これだけやってもダメだったんだ”と思うと、情けなくて、悔しくて」
そう語る三上の目から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
立ち直るまでに時間はかかったが、'22年4月にパリ五輪に向けた特別強化選手のMPA(メダルポテンシャルアスリート)に選ばれたことで、「こんなところで立ち止まっていてはいけない」と切り替えることができたのだという。
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photograph by Rei Itaya