那須川天心に象徴されるように、昨今では格闘技界からのプロボクシング転向が目立つようになった。ただ、キックからの転向、あるいは反対のケースは昔からあったが、日本では成功体験がなかなか聞こえてこなかった。
しかし近年は明らかに傾向が変わってきた。元K-1王者の藤本京太郎はボクシングに転向し、敗れたものの現WBA王者のデュボアとも対戦している。また現役では、元K-1王者の武居由樹が大橋ジムからプロボクサーとなり、デビュー戦から6連続KO勝ち。すでに東洋太平洋スーパーバンタム級王座につき、那須川とも体重が近いだけに近い将来ライバル対決がクローズアップされるかもしれない。
逆にボクシングからキックに転向するほうが、壁は厚そうだ。元日本ミドル級王者からキックに転向し今はプロレスラーの鈴木悟は、キックで惨敗を繰り返し、意地になって続けたという話を聞かせてくれた。
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photograph by KYODO