身長155cmの青山修子が猫のような敏捷さでボールをとらえる。ベースラインの柴原瑛菜と連動し、ここで仕留めると決めたら迷わず飛びつく。たとえボールに触らなくても得点を稼ぐ。相手は青山の速い動きとボレーの幻影におびえ、ショットを狂わせるのだ。
シングルスでも活躍する強打者との打ち合いではさすがに分が悪いが、何とかしのぎ、柴原と二人でポイントを取る。青柴ペアはそうやって全豪の女子ダブルスで準優勝に輝いた。
大卒でプロになって13年、体にしみこませた熟練の技だ。体格やパワーで劣るが、だからこそ誰よりも深くダブルスについて考え、パートナーとのコンビネーションを磨いた。
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photograph by Hiromasa Mano