石井さやかは今年5月の全仏で四大大会のジュニア部門に初出場し、注目された。その大会は初戦敗退。16歳(現在は17歳)で四大大会出場は立派だが、この時点では、プロ野球DeNAの石井琢朗コーチの次女がテニスで世界デビューという話題性が先行していた。しかし、近い将来、実力でファンの耳目を集めるに違いない。
11月11日から開催の国別対抗戦ビリー・ジーン・キング杯で初めて日本代表に選ばれた。日本テニス協会の強化育成本部長を兼ねる土橋登志久監督の大抜擢だ。
監督が注目するのは「パワーを生む能力」。相手のボールの勢いをうまく利用する、というのは日本の女子によく使われる褒め言葉だが、世界の流れは自分からパワーを発生させてボールに伝えるパワーヒッティングに傾いている。土橋監督は、身長173cmと体格にも恵まれた石井に、そんな強打者の素質を見出したのだ。
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photograph by Hiromasa Mano