「なんだ、そんなことならまだ競馬やれるんじゃないか!」
議場にヤジが飛んだ。とにかく交渉の過程がメチャクチャだし、改正競馬法についての理解もおかしい、このまま県側の思惑通り「廃止」手続きだけが進むのはいくらなんでもヘンだ競馬議員はもちろん、競馬のことなど関心のなかった一般の県議の中にさえそういう声が大きくなってきて、厳しい質問に群馬県側の担当者が立ち往生する場面も再三。このまますんなり「廃止」というわけには、まだゆきそうにない。
ライブドアの参入表明以降、日本中の地方競馬を巻き込んだ騒ぎの発信源となった群馬県は高崎競馬。11月初めに堀江貴文社長自ら群馬県庁を訪れ小寺弘之知事と会談した後も事態は進展せず、月末には県側が「ライブドア側から具体的な提案がない」「交渉は時間切れ」と、息のかかった地元紙に一方的に発表。以後も、岐阜県の笠松競馬などがライブドアの話を前向きに聞く姿勢を示していたのにも拘わらず、「廃止はすでに決定ずみ。覆す材料はない」と開き直って強行突破しようとしていた。
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