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中谷潤人――アマ最後の負けから始まった無敗ロード。

2022/06/28
第一線で活躍するアスリートは、敗戦から何を学ぶのか――。気鋭の24歳、いまだ無敗のボクシング世界王者が挙げたのは、アメリカで武者修行したアマチュア時代、最後の一戦だった。

【Defeated Game】
2014年9月7日 ジェリー・オルティス・メモリアル
ルベン・ロブレス○ 判定2-1 ●中谷潤人

   ◇

“ネクスト・モンスター”と呼ぶにふさわしい。24歳のサウスポー、WBO世界フライ級王者・中谷潤人はプロキャリア23戦全勝18KOと無敗を誇り、世界戦はただいま3戦連続KO勝利中である。

 長いリーチを活かした伸びのある左ストレート、キレのある左ロングフックを主体としつつ右のブローも多彩。接近戦も苦にせず、冷静に勝ち筋を見つけて的確にパンチを当てていくクレバーな戦いぶりが目を引く。勢いに乗る彼にもアマチュア時代に忘れられない
「珠玉の1敗」がある。

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photograph by Miki Fukano

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