夏場所も終盤を迎えていますが、今場所からは審判部の一員として仕事に励んでいます。解説の仕事からは離れることになりましたが、土俵下に座る紋付姿の私を見ていただければ幸いです。私としては力士たちの人生が懸かっている大切な一番、一番を曇りのない目で見ていきたいと思っています。
さて、茨城県阿見町の新しい部屋への引っ越しも間近になってきましたが、幕下の友風を筆頭に、前相撲の高橋まで、合わせて十八人の弟子が集まり、稽古場も盛り上がってきました。人数が増えてきたことで、自分は指導者として何を伝承すべきか、考えることも多くなりました。私が入門した当時の師匠だった鳴戸親方(元横綱隆の里)は、「いまの自分の指導をどう感じるだろうか?」と考えたりしてしまいます。
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photograph by KYODO