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大谷翔平「力を出し切れば数字は残る」~特別インタビュー~

2021/02/13
大谷翔平は苦しい1年を超えて、また新たな目標に向かう
不本意な成績からの巻き返しを誓うメジャー4年目。ローテーションを守り、残りの試合を打者で――。理想を語る力強い言葉は、充実のオフを感じさせる。シーズンインを前に、二刀流復活への道筋を訊いた。

――日米ともに新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、依然として先行きが見えにくい状況になっていますが、年が明けた今、どんな心持ちで過ごしていますか。

「僕はキャンプに向けて例年通り、いつもと同じだと思ってやっています。この2年は手術明けのオフでしたけど、今年は体調もよくなっていますし、今のところはかなり順調なオフだなと思っています」

――気持ちを前へ向けるために、どんな考え方を心掛けているんですか。

「日頃、自分で左右できないことは考えないタイプなので、何事も自分の行動一つで変わっていく、ということを意識しています。相手の気持ちは変えられないけど、印象を変えるために自分でできることはある。行い一つ、言葉一つ、身なり一つでちょっとずつ相手の印象が変わるかもしれない。相手の気持ちを変えようとするのではなく、相手の気持ちが変わるように自分でできることをしよう、ということです」

――今の大谷さんにとって、自分でできること、というのは何だとお考えでしょう。

「僕一人の力でコロナウイルスをなくすことはできないし、そこへ心血を注ぐことはありません。でも、たとえ無観客になったとしても、テレビで観るだけで胸が熱くなるプレーをすることはできる。だったら、そこに心血を注ごうということですね」

――年末年始は日本で過ごしていたそうですが、久しぶりの日本は堪能しましたか。

「自粛期間も必要でしたし、ほとんど家にいましたから、アメリカにいるのと変わらなかったですね。違っていたのは、冷蔵庫に入ってる食材が美味しくなっていたことくらいです(笑)」

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photograph by Yukihito Taguchi

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