#1017
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東洋大学・宇野博之×柏原竜二×川上遼平×田中貴章×山本憲二「山の神・柏原竜二と4人の絆」~同級生座談会~

2020/12/28
(左から)田中、川上、柏原、広島からリモート参加の山本、宇野
箱根路で常に優勝を狙う位置につけ、代表クラスのランナーを次々と輩出。若き指揮官に導かれた鉄紺軍団は、駅伝界の顔になっている。初優勝を含めて3度の栄光を掴んだ世代が語る、東洋大躍進期の内実とは?(初出:Number1017号東洋大学・宇野博之×柏原竜二×川上遼平×田中貴章×山本憲二「山の神・柏原竜二と4人の絆」~同級生座談会~)

 総合優勝4回、前回大会は10位に沈んだもののそれまで11年連続で3位以内をキープするなど、東洋大学は近年の箱根駅伝における主役であり続けてきた。だが、鉄紺軍団が強豪の一角と見られるようになったのは、「2代目・山の神」こと柏原竜二の世代が入学し、箱根路で初優勝を飾った2009年以降、わずか10年強に過ぎない。

 では、興隆期にいた選手はチームが強くなっていく過程で、どう振舞い、何を目撃して、実績を積み重ねていったのか。

 柏原、そしてチームで主力を担った宇野博之、川上遼平、田中貴章、山本憲二という個性豊かな5名の同級生が、母校の強さの秘密について語り合った。

©Miki Fukano
©Miki Fukano

山本 入学前、東洋ってイメージがなかったんだよね。ぎりぎりシード権をとれるかとれないかの順位が多かったから、高校時代に実績のない自分でも「ここなら箱根を走れるな」って、そんな気持ちだった。

田中 文化的に関西圏の三重出身だから箱根駅伝には思い入れがなくて、自分も似てるな。でも高2の時に見た箱根の1区で、ぶっちぎりの実力を持っていた東海大・佐藤悠基さんに、東洋の大西(智也)さんが一人果敢についていったのは強烈だった。

柏原 そう、あの時の大西さんはかっこよかった! 東洋のイメージはあの走り。

宇野 俺は高校時代、スカウトで最初に熱心に声をかけてくれたから入った、のが正直なところ。勧誘してくれたのは確か佐藤(尚)コーチ(当時)……だったかな?

田中 記憶が朧気すぎるやろ。

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photograph by Miki Fukano

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