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世界戦は延期、日本王者は引退。 ボクサーに補償は届いているか。

2020/04/24
昨年10月に日本ライトフライ級王座を獲得した高橋。初防衛戦が3月15日に予定されていたが延期となっていた。

 ボクシングも新型コロナウイルス感染の猛威の前になす術がない。

 現時点で日本ボクシングコミッションと日本プロボクシング協会合同の対策連絡協議会は5月末まで全興行の自粛を決めている。2月27日の後楽園ホールの試合を最後に3カ月間、予定されていたカードは中止もしくは延期された。さらに自粛期間が延びる可能性も高く、先が見えないのがこの問題の厄介なところだ。

 百年を超えるわが国のリング史の中でも、これほど長期間試合がないのは、太平洋戦争末期に当時の大日本拳闘協会が自発的に組織を解散し、敗戦後の復興まで約1年9カ月のブランクをつくって以来である。パンデミックの今回は活動停止も世界的。井上尚弥のラスベガス・デビューも延期となり、ボクシングファンのフラストレーションも募りそうだ。

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photograph by KYODO

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