日本陸上界の未来を担う、若き4人の指導者たち。彼らが本音で語る、箱根駅伝の現在地とその針路とは。(初出:Number992号<新世代コーチ座談会>箱根駅伝の人材育成術。~上野裕一郎×竹澤健介×宇賀地強×横田真人~)
中大で破天荒な走りを見せた上野裕一郎、早大時代に北京五輪にも出場した竹澤健介、常勝駒大で4年連続2区を走った宇賀地強、そして慶大出身の800m元日本記録保持者・横田真人。大学時代から陸上界を沸かせてきた同世代の4人は今、指導者として第一歩を踏み出している。今後の陸上界を担う新世代コーチが、箱根駅伝の過去・現在・未来を語り合った。
――手始めに、今回の箱根駅伝ではどこが優勝すると予想していますか?
横田 この4人の中では箱根に最も縁遠い僕から……無難な答えで恐縮ですが、全日本大学駅伝を勝った東海大です。
宇賀地 自分も東海大。とにかく選手層が厚いのが強みですよね。母校の駒大にも優勝して欲しいけれど、冷静に選手10名の能力を比べるとやや厳しい。1年生の田澤(廉)もすごい能力を持っている選手だけれど、東海大時代の佐藤悠基さんや竹澤さんといった歴史に残るスーパーエースと比べると、ややインパクトが薄い印象がある。
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photograph by Takuya Sugiyama