松井秀喜さんがニューヨーク・ヤンキースに移籍した1年目のことだった。開幕直後の4月のある日、試合前に外野でノックを受けていると、ある選手が近づいてきてこう囁いた。
「ヒデキ、今日は特別な試合だから気合を入れていけよ!」
だが、松井さんはその日の試合がどう特別で、いつもとどう違うのかが分からず、思わずこう聞き返してしまったのだという。
「特別って何が特別なの?」
するとその選手はニヤッと笑ってこう答えた。
「ヤンキースの試合はいつも特別なんだ。だから今日も気合を入れていこうぜ!」
それが当時のヤンキースの中心選手の一人、バーニー・ウィリアムス外野手だった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by KYODO