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笑わなくても渋野日向子。 ~周囲の期待との付き合い方~

2019/09/04
凱旋2戦目の「NEC軽井沢72」に出場した渋野には大きな注目が集まった。成績は13アンダーの3位タイ。

 ラグビーの元日本代表ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズは、母国オーストラリアの記者が書いた評伝に語っている。「日本人の心はいつだって不思議だ。彼らは幸せなときに泣いて、不安に陥ると笑うんだ」(『Rugby Maverick』)。

 渋野日向子。全英女子オープンを制する。最終18番、スマイルを浮かべてコースへ現れると約6mのバーディーパットを景色の一部とさせて沈めた。ロンドンの北西80km、ウォーバーンの芝の上、岡山に生まれた20歳の女性は、うれしいときも、ナーバスという沈黙の怪獣に手招きをされても、実によく笑った。

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photograph by KYODO

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