#979
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<史上最高の天才の回想> 小野伸二「ワクワクさせることだけ考えていた」

2019/06/11
日本サッカー史上最高の天才プレーヤーは、誰か? この問いに、多くの人が彼の名前を思い浮かべるだろう。本人曰く、キャリアのピークは浦和入団2年目の途中まで。あの頃、どんなイメージとともにボールを操っていたのか。(Number979号掲載)

 他人と同じものを見ながら、まったく別のことを考える。

 天才とは、そういう種族だろう。凡人には容易に見えないものが、なぜか見えてしまう。例えば、こんなことをさらりと言ってのけるのだ。

「うまい選手って、会った瞬間にわかるんですよ。まずオーラがある。相手が小さい子でもそう。すれ違ったときに『あれっ?』って。顔つきが違うし、雰囲気がめちゃめちゃ出ているんですよ。わかる人にはわかるかもしれないですけど……」

 小野伸二の言葉だ。

 いかにも日本サッカー界が生んだ天才のそれらしい。もう、わからない人にはずっとわからないままだろう。凡人から見れば別世界の住人と言うほかない。

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photograph by Atsushi Hashimoto

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