オーガスタ・ナショナルGCの18番ホール。グリーン周りを埋め尽くしたパトロンたちが見守る中、タイガー・ウッズが復活を遂げるウイニングパットを沈めた。
黒のパンツに勝負カラーの真っ赤なポロシャツが大歓声に包まれる。往年を彷彿させるド派手なガッツポーズはない。ウイニングボールを拾い上げて声援に応えたタイガーは、同組でラウンドしたトニー・フィナウとフランチェスコ・モリナリの祝福を受け、最後に苦楽を共にしてきたキャディーのジョー・ラカバとハグをしてこう語りかけた。
“We did it!(やったぜ!)”
デビューから絶頂を極め尽くした1990年代から2000年代。1997年に史上最年少の21歳3カ月でマスターズ初優勝を果たしてから、これが5度目のグリーンジャケットである。ただ、2005年に4度目の優勝を果たしてからの転落の人生は、もはや語るに及ばないだろう。
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photograph by KYODO