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「2桁勝つだけでは意味がない」 田中将大、4度目の正直。 ~ヤンキースの新リーダーとして~

2019/04/14
田中はメジャー通算800奪三振を達成。誕生日を試合翌日に控えた里田まい夫人へ、勝利のプレゼントとなった。

 3度目ならぬ、4度目の正直だった。

 メジャー6年目を迎えたヤンキース田中将大が3月28日、オリオールズ相手の今季開幕戦に先発し、6回途中6安打2失点(自責点1)の好投で初勝利を挙げた。

「チームが勝ったという点ではホッとしましたし、良かったなと思いますけど、欲を言えば6回を投げ切りたかったですし、全体的には苦しかったです」

 本調子には程遠かった。ただ、勝つことだけに専念した。25歳の快速右腕ルイス・セベリーノの故障離脱があったとはいえ、2年ぶり、日本人としては野茂英雄を上回る史上最多の4回目となる開幕投手を任された。過去3回は、0勝2敗、防御率9.49。結果的に重圧をはね返せなかった。今回、指名された際には、「すごく光栄なこと。堂々といい投球をしたい」と、いつも以上に気概を隠そうとしなかった。開幕戦に特有の緊張感を覚えた一方で、首脳陣からの信頼を意気に感じた。

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photograph by Getty Images

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