シカゴマラソンで2時間5分50秒という素晴らしい日本新記録を達成した大迫傑(すぐる)選手の考え方には日本マラソン界の未来が託されていると僕は感じている。だからこそ、僕の想いをストレートにぶつけてみたいと思った。
――昔は日本のマラソンは強いという“常識”があったが、今はアフリカ勢にはもう敵わないという“常識”が僕らの心の中にあるのですが。
「なんか、みんながすごく弱気だなと。何で日本選手がそんなに弱気なんだろうとは思っていましたね」
マラソン界の異端児とも呼ばれる大迫さんの活躍により注目されたのが「フォアフット走法」だ。多くの選手が踵から着地する中で、傑さんはつま先あたりで着地するのだ。ところが、本人はこの走法を「特に意識したことがない」という。「小さい頃から走っている環境で身についた走りなので、僕のフォームがフォアフットみたいだと最近聞いてびっくりしています」。
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