11月に茨城県城里町で開催されたアマチュアの全日本ボクシング選手権大会、リオ五輪代表組は成松大介がこの大会現役最多のV8を飾り、同じく森坂嵐は4度目の優勝と、予想通りの結果を残した。しかし、大会の最優秀選手に選ばれたのはこの2人ではなく、ミドル級で2連覇を達成した森脇唯人(法政大・22歳)だった。意外という声もあったが、これは新鮮でいい選考だったと思う。
ミドル級から最優秀選手が選ばれたのは2011年の村田諒太以来のことである。村田はこの年の世界選手権で銀メダルを獲得した勢いに乗って翌年ロンドン五輪で金メダルを獲得する。当時から圧倒的な強さを発揮していた村田を引き合いに出すのは気が早いかもしれないが、近い将来に村田級の活躍を期待したくなるのも、この選手にポテンシャルの高さを感じるからだ。
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photograph by KYODO