日本の男子スピードスケート界に待望の大型スプリンターが誕生した。11月23~25日に北海道苫小牧市で開催されたワールドカップ(W杯)第2戦で、今季からW杯に参戦したばかりの新濱立也(高崎健康福祉大4年)が、男子500mの初日と2日目に連勝した。この種目の日本勢の連勝は'06年12月の長島圭一郎以来、12季ぶりの快挙。新濱は前週の帯広大会でも初日に3位になっており、開幕からの4レースで3度表彰台に上がるという強烈な世界デビューを飾った。
とりわけ圧巻だったのは、W杯としては11季ぶりの屋外リンク開催だった苫小牧での初日のレースだ。新濱の同走は、同種目で33秒98の世界記録を持つパベル・クリズニコフ(ロシア)。新濱は100mこそ9秒8と平凡だったが、後半になってぐんぐんと加速すると、最後は世界記録保持者に0秒3以上の差をつけて35秒45でゴールした。気温は氷点下だったが「外のリンクは氷が硬いから好き。得意です」と事もなげに言った。
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