#952
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<徹底追跡>その後の王者たち――ウィナーズサークル「流れ流れて東大へ」。

2018/05/23
同世代約7000頭の頂点に立つのはったの1頭。
すべてのホースマンが憧れる特別な舞台、日本ダービー。
だが栄光を掴んだ後、王者はどのような人生を歩んだのか。
新たな挑戦を続けたもの、繁殖馬として貢献するもの……。
関係者の話から知られざるダービー馬のその後に迫った。

 平成初のダービーは異色すぎる経歴を持つ馬の勝利で幕を開けた。確たる主役が見当たらず、強い混戦ムードのもとで争われたレースを制した馬の名はウィナーズサークル。茨城産馬、芦毛馬、そして芝のレースで勝ち星を挙げていなかった(前2勝はダート)馬によるダービー制覇はいずれも史上初めてで、その後も現在に至るまで“オンリーワン”の記録となっている。


 同馬の馬主で生産者でもある栗山博氏は1954年頃、茨城県江戸崎町(2005年の市町村合併により現在は稲敷市)に栗山牧場を開き、競走馬の生産を始めた。美浦村に近接する牧場は関東馬の前線基地・美浦トレセンから10分足らずの距離にあるが、美浦トレセンがオープンしたのは'78年。牧場の歴史のほうがずっと古い。

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photograph by Hisae Imai

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