内村航平も認める“着地王子”こと谷川航(順大)が、じわじわとその立ち位置を前に進めている。体操の個人総合で争うワールドカップ東京大会が4月14日に東京体育館で行われ、昨年の世界選手権で初めて日本代表になった谷川は、同学年の白井健三(日体大)とともに出場。86.064点で優勝した白井に続く84.399点をマークして、堂々の2位になった。
谷川が個人総合の世界大会に出場したのは今回が初めて。多少の緊張は織り込み済みだったが、蓋を開けてみればそれさえも杞憂だった。特に2種目めのあん馬で落下するミスを犯しながらすぐに立て直した姿は印象的で、3種目めのつり輪で力技の際にたっぷりと静止時間を取って審判へアピールしたのも好印象だった。4種目めの跳馬では大技ブラニク(前転跳び前方屈身2回宙返り)を雄大に跳ぶ圧巻のパフォーマンスを見せた。
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