ともに大怪我を乗り越えて挑んだ五輪の大舞台。
12歳差の好敵手を相手に、最終滑走で自身初の連続4回転技を成功させ金メダルを掴んだ。
あの激闘を振り返り、王者は何を思うのか――。
12歳差の好敵手を相手に、最終滑走で自身初の連続4回転技を成功させ金メダルを掴んだ。
あの激闘を振り返り、王者は何を思うのか――。
この冬ほどスノーボードが脚光を浴びたシーズンは過去になかっただろう。平昌五輪の男子ハーフパイプ決勝。ショーン・ホワイトと平野歩夢による異次元の戦いは、これまでスノーボードに興味のなかった人たちの心を掴むのにも十分だった。激闘から約3週間後の3月9日、“主演”の1人を訪ねた。場所はUSオープンが開催されていたアメリカ・コロラド州ベイル。大会にエントリーしていなかったせいか、あるいは大仕事を終えた安堵からか、ショーンはいつになくリラックスした様子で五輪決勝でのエピソードを語り始めた。
「(決勝1本目直後にヘルメットを投げたことを)すぐ後悔したよ。だって僕が平昌に持っていっていた唯一のヘルメットとゴーグルだったから(笑)。でも、それくらい1本目から興奮が抑えられなかったんだ」
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photograph by Kaoru Watanabe/JMPA