栃ノ心が両国国技館で賜杯を抱いた2日後、九州・別府では、ユーラシアを分かつコーカサスの山麓からやってきたもうひとりの屈強な男がメディアに囲まれていた。
「ジョージアのような小国からやってきて、日本でそんな素晴らしい成績を残したことを、同国人として誇りに思う。東京に戻ったらお祝いに行きたいな」
そう話したのはジャバ・ブレグバゼ、30歳。スーパーラグビーのサンウルブズに新加入したフッカーだ。ジョージア代表49キャップを持ち、'11年と'15年のワールドカップ(W杯)に出場。フランスのトゥールーズで3年、イングランドのウースターで2年のキャリアを積んだジャバは今年、ジョージア初のスーパーラグビー選手、かつ日本チームにやってきたジョージア選手の第1号となり、合宿2日目のこの日、ハードなメニューが続いた午後の練習後、即席の来日会見が開かれたのだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Nobuhiko Otomo