新指揮官サンパオリのもと、本大会出場へ負けられない戦いが続くアルゼンチン。チッチ監督のもとで自信と創造性を取り戻し、本大会出場を決めた王国ブラジル。南米のサッカー両大国の今を追った。
スコアレスドローで、出場10カ国中5位。このままならオセアニア地区1位との大陸間プレーオフへ――結果だけ見れば「アルゼンチン、大丈夫か」と危惧する人がいるかもしれない。しかし、この試合の内容と今後の日程を勘案すると、この超大国が予選を突破するのは間違いない。そう確信できる、アルゼンチンの戦いぶりだった。
8月31日夜、ウルグアイの首都モンテビデオのセンテナリオ・スタジアムで行なわれた2018年ワールドカップ(W杯)南米予選。第1回W杯開催のために建設された「サッカーの世界遺産」は6万人の観衆で超満員。アルゼンチンから数千人のサポーターがやって来て、スタンドの一角で声を張り上げ、痛烈なブーイングを浴びている。
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