後半戦がベルギーGPから始まり、タイトル争いはフェラーリ/ベッテル対メルセデス/ハミルトンの一騎打ちにほぼ絞りこまれてきた。2強のエースが競う展開は、レッドブルのベッテルとフェラーリのアロンソが激闘を続けた'12年以来。過去3シーズンが独走メルセデスのチーム内対決だっただけに、久々の両雄決戦はファンにも新鮮だろう。
ベルギーでは開催50回目のスパ・フランコルシャンがぎっしり満員だった。今年中盤からどのGPも昨年を超える観客数だが、最大の要因はフェラーリの反撃だ。
ベルギーまでの12戦で4勝のベッテルはハミルトンの5勝に及ばないが、表彰台は9回。ハミルトンの7回を上回る。さらに4勝中3勝が逆転勝利という粘り強さだ。一方のハミルトンは5勝すべてポールトゥウイン。スパでM・シューマッハーと並ぶPP68回の最多記録を達成、速さで押すレース・キャラクターがはっきりしている。この両雄の持ち味が、分かりやすいスポーツ性を生み出している。
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