キタサンブラックの宝塚記念の凡走は、結果論だが天皇賞(春)のビッグレコードの反動だったと想像できる。ともにレコードで走ったシュヴァルグランも精彩を欠いたし、対照的に勝ったサトノクラウンは天皇賞をパスした馬。2着のゴールドアクターは天皇賞で能力の半分も出せなかったのが、宝塚記念では吉と出たのだろう。競走馬の体調は外見からは非常にわかりにくいもので、結果を見てから「ああ、疲れが抜け切れていなかったんだ」と思うのはよくあること。そうした不安材料は予め指摘できることだったのに、「それでも大丈夫だろう」と無難な予想を提供した我々にも反省が必要と思う。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AFLO