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<引退記念インタビュー> 村上佳菜子「“2人の母”に愛されて」

今年4月、惜しまれつつ現役を引退した村上佳菜子。誰からも愛され、心に残る演技を見せられた陰には、温かく見守り続けた母親と、コーチの存在があった。山あり谷ありのスケート人生を自らの言葉で振り返る。

 スケートシーズンの終わりを告げる、今年4月の世界国別対抗戦のエキシビション。村上佳菜子が登場すると「現役最後の演技になります」とアナウンスが流れた。騒然とする会場。落ち着いた笑みでしっとりとした演技を披露すると、納得の表情で天井を見上げた。現役後半は苦しい時期も続いたが、それでも「笑顔の佳菜子」を貫いて駆け抜けた。引退から2カ月。すべての思いを消化したいま、笑顔の源は何かを語る。


 1994年、名古屋市に生まれる。姉が山田満知子コーチにフィギュアスケートを習っており、ベビーカーでの散歩コースがスケート場だった。

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photograph by Asami Enomoto

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