外国記者の間では錦織圭の会見は面白くないという評判だ。英語力はあるし、日本語の会見では独特のとぼけた味で笑いを誘うが、そもそも会見でいい話をしたいというモチベーションが低いのだ。言いたいことは全部テニスで表現している、サービス精神旺盛に振る舞うエネルギーがあるなら試合にとっておく、といったところだろう。
一方、ダニエル太郎は「テニス以外でもいいところを見られたい」と話す。例に挙げるのがロジャー・フェデラーだ。圧倒的なオーラで「スイス人というより世界のフェデラーという感じがする」。尊敬する王者のように、各国のファンに応援される「インターナショナルなイメージを作りたい」という。その「イメージ」を彼はこう説明する。
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photograph by Hiromasa Mano