“浅田真央さん引退”の一報を、報道ステーション出演中に知った。急にコメントを求められ、「真央さんが今、発表したんですか……すべてを出し切ってくれたと信じたいです……」と話すのが精一杯だった。ただただ、茫然となった。
その夜、眠りにつく事が出来なかった。真央さんがいないフィギュアスケートを想像できていなかった。その準備ができていなかった。そして彼女のスケート人生を共有させてもらった自分がどれほど幸せ者かを思い起こし、感極まった。それだけ僕にとって、浅田真央さんという存在は大きかった。
最初の出会いは真央さんが12歳の時。フィギュアスケートの対談本でトリプルアクセルを跳ぶ天才少女と出会った。15歳でGPファイナルに優勝した時も天真爛漫、試合前でも笑顔でインタビューに答えてくれた。怖いもの知らずで笑顔、元気をすべてスケートに表現でき、力にしていた。
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photograph by Asami Enomoto