'16-'17シーズン、四大陸選手権を制するなど飛躍を遂げた三原舞依。難病を克服し、氷上に立てる喜びを表現する“氷上のシンデレラ”が、これまでの歩みを振り返り、幼い頃から夢見た五輪への思いを語る。
駆け足で階段を上がった1年だった。
シニアデビューを果たした2016-'17シーズン、三原舞依はGPシリーズデビュー戦のスケートアメリカで3位に入る。全日本選手権でも初の表彰台となる3位に輝くと、四大陸選手権では堂々の優勝。そして初めて出場した世界選手権では、ショートプログラム15位から圧巻の巻き返しで総合5位となり、スタンディングオベーションが沸き起こった。シーズン締めくくりの国別対抗戦まで、合計10大会に出場した。
「去年('15-'16)はすごく早くシーズンが終わってしまったんですけど、今年('16-'17)は最後まで滑らせていただけました。昨年の春、氷上での練習を再開したときは、試合に出られるなら出たいという感じでした。去年の今頃の自分に『10試合出たよ』と言ったら、すごく驚くと思います」
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photograph by Nanae Suzuki