アルベールビル大会からバンクーバー大会まで6度の五輪を経験した、国際審判員の藤森美惠子さんが2月14日、脳梗塞のため逝去された。伊藤みどりの銀、荒川静香の金、浅田真央の銀と、日本フィギュア界の歴史的快挙をジャッジの立場から支えた立役者だった。
1939年、名古屋市生まれ。日本初のペアとして'62年の世界選手権に出場した。まだ世界で活躍する選手もジャッジも少なかった時代。藤森さんは、
「ジャッジが頑張って海外に出ていかないと、世界で戦える選手は育たない」
と考え、引退後にジャッジ活動をスタート。国際大会の採点基準や傾向を熱心に勉強し、五輪のジャッジ席に入れる国際審判員の資格をいち早く取得した。
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photograph by KYODO