1972年のワールド・シリーズ。'70年代を席巻した「ビッグ・レッドマシーン」シンシナティ・レッズが対戦したのは、当時のオーナー指令で選手が長髪にヒゲを生やして「マスタシュ・ギャング」と呼ばれたオークランド・アスレチックス。率いたのは策士ディック・ウイリアムズ監督だった。
第3戦の8回にアスレチックスが2死二、三塁のピンチを迎える。打席のジョニー・ベンチに対してフルカウントになるとウイリアムズがマウンドに走り、身振り手振りでバッテリーに指示を与えた。試合再開。すると捕手のジーン・テナスが立ち上がり一塁を指差し、誰もが敬遠と思った直後だ。
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