こんな言い方がある。
「女子レスリングの金メダルより男子の銀のほうがえらい」。競技の歴史にともなう普及状況、各国ライバルの数など「競争率」を比べれば、もっと後者も語られてよい、というほどの意味だ。もし男子シンクロナイズドスイミングが五輪種目になったら、これが逆になる。
五輪競泳の日本選手について、「平泳ぎの金より自由形の銀のほうがえらい」とは仮にも書けない。でも、こちらなら、ぎりぎり許されるだろう。「自由形の銀メダルのほうが難しい」。骨格の比較において欧米のトップ級とのクロール勝負は厳しい。
山中毅、死す。
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