ひとつづりの文章にするのがためらわれる。それは「拷問」であり「バラバラ」であり「ロットワイラー犬の餌」である。
ブラジル。灼熱の混沌、情熱と怠惰の両立、とりどりの色彩、そして最高のサッカー。なんでもありの楽園には笑い声と等分の暴力がはびこる。
このほどの驚くべきニュースはすなわち「ブラジル」の極致を示している。
「愛人殺害後に遺体を犬に食べさせたGK、ブラジル2部クラブに入団」(afpbb.com)
おそろしく寛容、そして、ひどく反省を欠く。
ブルーノ・ソウザが主人公である。32歳。かの国の流儀では「ブルーノ」とのみ呼ばれる。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AFLO