サンアントニオ・スパーズのヘッドコーチ、グレッグ・ポポビッチは、遠征先で外食すると、いつも帰り際にティム・ダンカンの好物、キャロットケーキをテイクアウトしていたという。ホテルに戻ると、昼寝をしているかもしれないダンカンを気遣って、部屋の前にケーキを置き、ノックだけして立ち去る。
12月18日、ダンカンの永久欠番セレモニーのスピーチで、ポポビッチはそんなエピソードを明かした。
「ヤツはそれを当然と思うようになって、おかげで私は20年近く、キャロットケーキを届けなくてはいけなかったんだ」
皮肉っぽい口調は、ポポビッチ流の照れ隠しだ。文句を言いながらも、毎回、嬉々としてケーキを持ち帰った様子が目に浮かぶ。
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