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ダンカンの「21」は永遠に。スパーズに 新時代到来か。~コーチに、チームメイトに 家族同然に愛された男~

 サンアントニオ・スパーズのヘッドコーチ、グレッグ・ポポビッチは、遠征先で外食すると、いつも帰り際にティム・ダンカンの好物、キャロットケーキをテイクアウトしていたという。ホテルに戻ると、昼寝をしているかもしれないダンカンを気遣って、部屋の前にケーキを置き、ノックだけして立ち去る。

 12月18日、ダンカンの永久欠番セレモニーのスピーチで、ポポビッチはそんなエピソードを明かした。

「ヤツはそれを当然と思うようになって、おかげで私は20年近く、キャロットケーキを届けなくてはいけなかったんだ」

 皮肉っぽい口調は、ポポビッチ流の照れ隠しだ。文句を言いながらも、毎回、嬉々としてケーキを持ち帰った様子が目に浮かぶ。

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photograph by Getty Images

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