大鵬、北の湖、そして千代の富士――。昭和の大横綱が、またひとりこの世を去った。今、同じ一門の大関として互いに鎬(しのぎ)を削った元朝潮の高砂親方が、知られざる千代の富士の素顔を語る。かたや北海道の小さな町から、15歳で入門した叩き上げ。こなた学生相撲出身のエリート――ともに昭和30年生まれの同学年だった。
「実は、私が初めて千代の富士と胸を合わせたのは、近畿大学3年時の昭和51年、大阪場所前のこと。当時、いろいろな部屋に近大相撲部が出稽古に行っていたんです。この時の私は、千代の富士相手にガンガン勝ったんですよ」
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photograph by Naoya Sanuki