#903
巻頭特集

記事を
ブックマークする

<ドジャースと日本人投手> LAの風に乗ったピッチャーたち。

2016/06/13
西海岸の乾いた陽射しに照らされたマウンドで、充実した成績を残してきた4人の投手たち――。マエケンに連なるその幸福なる歴史を振り返る。

 今にして思えば、1995年に野茂英雄がドジャースのユニフォームを着たのは、歴史の必然だったように思う。

 日本人選手のメジャー移籍へのルールが整っていない時代だったにもかかわらず、ドジャースはリスクを取るのを恐れなかった。それは“進取の精神”が球団に根づいていたからだ。

 '47年、黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンがドジャースでデビューし、'58年には西海岸進出のパイオニアとなった。'81年にはメキシコ人投手のバレンズエラが旋風を巻き起こした。

 常に時代の先陣を切る。それがドジャースのモットーであり、野茂を迎え入れる勇気がドジャースにはあった。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Kazuaki Nishiyama

0

0

0

前記事 次記事