西海岸の乾いた陽射しに照らされたマウンドで、充実した成績を残してきた4人の投手たち――。マエケンに連なるその幸福なる歴史を振り返る。
今にして思えば、1995年に野茂英雄がドジャースのユニフォームを着たのは、歴史の必然だったように思う。
日本人選手のメジャー移籍へのルールが整っていない時代だったにもかかわらず、ドジャースはリスクを取るのを恐れなかった。それは“進取の精神”が球団に根づいていたからだ。
'47年、黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンがドジャースでデビューし、'58年には西海岸進出のパイオニアとなった。'81年にはメキシコ人投手のバレンズエラが旋風を巻き起こした。
常に時代の先陣を切る。それがドジャースのモットーであり、野茂を迎え入れる勇気がドジャースにはあった。
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photograph by Kazuaki Nishiyama