今オフ、FAになっていた岩隈久志投手が12月18日、古巣マリナーズと正式契約を交わし、残留が決まった。米国のメディアが同6日、ドジャースと3年・4500万ドル(約54億円)で大筋合意と報道。その後は、詳細の付帯条件を詰める段階と見られていた。ところが、身体検査の結果を不安視したドジャースが、交渉を白紙に戻し、契約内容の見直しを求めたことで状況は一変。間髪入れずにラブコールを送ったマリナーズと、まさに電撃的に交渉がまとまった。
紆余曲折を経たとはいえ、岩隈にとって、4年間プレーしたマリナーズへの愛着は消えていなかった。同3日には、WBCで一緒に戦った経験もある青木宣親外野手のマリナーズ移籍が決定。会見で「自分の契約の中に、岩隈が契約するということが入っているので、それで自分の契約完了だと思っています」と、ジョークで笑わせていたことも伝え聞いていた。青木の言葉が現実になったこともあり、岩隈も「ノリ(青木)と一緒にプレーできることは、すごく嬉しいし、楽しみです」と、終始笑みを浮かべながら来シーズンへの抱負を口にした。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Yukihito Taguchi