11月末に行われたNHK杯で、羽生結弦が322.40点の世界最高得点(当時)を叩き出したことは記憶に新しい。しかしこの大会、別の意味でも記録的な大会だった。12名の全男子選手がショートで4回転ジャンプに挑戦し、さらにフリーでは7名が複数の4回転に挑んだのだ。
記者会見は「男子にとって4回転は何本必要か」という論争で盛り上がった。
羽生はショートで2本、フリーで3本の4回転を成功させた。
「全選手が4回転に挑んだことは驚きですが、ただ跳べば良いのではなく、綺麗に降りることで高得点がもらえるもの。僕は今回、計5本挑みましたが、難しい入り方、降り方をして、高いクオリティで跳ぶから武器になるんです」
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photograph by Asami Enomoto