ベルナベウの選手通路の手前でラ・リーガの担当者が嘆いていた。
「レアル・マドリーは何も協力してくれない。我々もお手上げだ」
今季、スペインでは試合日のロッカールームにカメラを入れられるようになった。しかしマドリーだけは例外で、試合前後のインタビューも拒否の姿勢を貫く。
ロッカールームは聖域であるべきか――。
「給与が下がることになってもカメラは入れさせない」。アンチェロッティ監督は明確だ。彼の現役時代、ロッカールームは、当事者以外は誰も知ることのできない閉じられた世界だった。独裁的オーナーがハーフタイムに貴賓席から降りてきて怒鳴り散らすことなどはよくある光景だった。
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photograph by Shin Toyofuku