今年は終戦70年の節目。国会では安全保障関連法案の成立も争点となっている。そんな空気に背中を押されたのか、偶然手に取った本の冒頭には、スポーツを通じた平和論が語られていた。
「戦争をしないためにラグビーはあるのだ」と堂々宣言するのは、藤島大。元ラグビー日本代表監督の故・大西鐵之祐の言葉を丁寧にすくいあげた彼は、その想いを継ぎながら、闘争の倫理について語りかける。高校、大学とラグビー部に所属し、卒業後も文筆業の傍ら母校早稲田大学ラグビー部でコーチも務めた藤島。彼が長年書き溜めたラグビーエッセーを再編集したのが本書である。
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photograph by Wataru Sato