WBCの連覇、日本人選手のメジャーリーグでの活躍など、野球界の新時代を野茂英雄、イチローとともに切り開いた松坂大輔(ソフトバンク)の記憶が薄れていく中、岡山の高校球界に松坂の記憶を呼び覚ます本格派が出現した。その名は高田萌生(たかた・ほうせい/創志学園2年)。
松坂がプロで活躍した1999年以降、数多くの“松坂二世”が出現したが、同じ横浜高校出身で沢村賞を受賞している涌井秀章(ロッテ)ですら力感を比較すれば物足りなかった。しかし、高田のストレートには、松坂二世と呼んでも見劣りしない力強さがある。
岡山大会2回戦、笠岡商対創志学園の試合がスタートしたのは台風11号の襲来が迫った7月16日の正午前。雨天中止を恐れ、心は早く早くと試合の進行を急くが、1回裏にその投球を目の当たりにし、台風襲来のことはしばし忘れた。
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photograph by Junji Koseki