いつからか、それは“リラードタイム”と呼ばれるようになった。ポートランド・トレイルブレイザーズの試合終盤のことだ。競っているときはもちろん、負けていても、エースのデミアン・リラードが、まるでスーパーヒーローのように颯爽とシュートを決め、チームを勝利に導くところからつけられた。リラード本人も「かっこいいね。ぴったりだと思う」と、お気に入りの表現だ。
リラードの勝負強さは昨シーズン、ロケッツとのプレイオフ1回戦で、残り0.9秒からシリーズ勝ち抜きの逆転ブザービーターを決めたことで一躍有名になった。今シーズンも、すでに何度も“リラードタイム”が発動し、昨季のチャンピオンであるスパーズを始め、多くのチームが犠牲になっている。
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