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「ベストアワード」に輝く王者・ハミルトンの“進化”。 ~今宮純の2014年・F1アワード~

2014年最終戦アブダビGPで勝利、2008年に史上最年少でチャンピオンになって以来2度目の王座を獲得したハミルトン。

 レギュレーション大改革の今年、1600cc直噴V6ターボのパワーユニット(PU)を3年前から開発してきたメルセデスが新時代を切り拓いた。19戦16勝の強さは、シャシーの完成度とPUの回生パワー&トルク性能の証明。名門メーカーチームの2冠制覇は、’07年フェラーリ以来の快挙である。

 さて年末恒例の「アワード」だが、今年は悩むことなく決まった。最多11勝の王者ハミルトンは勝ったレースよりも、むしろ中盤戦に後方から粘り強く追い込んで3位を得たドイツ、ハンガリーGPで進化を感じさせた。6年も間を置き、異なるチームで2度目の戴冠を達成した例は少なく、速さで押しまくるスタイルからの脱却が勝利の鍵だった。

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photograph by Getty Images

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