来春1月4日開催予定の東京ドーム大会のメインカードが棚橋弘至とオカダ・カズチカのIWGPヘビー級選手権試合に決定し、新日本プロレスの'15年のバトルラインが固まった。業界の他団体を抑え“一人勝ち”の盟主が、新年早々、押せ押せムードで突っ走りそうだ。
台風19号に直撃された10月13日の両国国技館。暴風と横殴りの雨のなか、館内を満たしていたのは嵐を吹き飛ばすような熱気だった。王者・AJスタイルズに立ち向かった棚橋が新日本のシンボルを“外敵”から取り戻した瞬間、超満員の観客席が歓喜に沸いた。このIWGP決戦はファイトの中身そのものはともかく、観客の心をひとつにした興奮度という指標において今年のベストバウトと呼べるかもしれない。
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photograph by NIKKAN SPORTS