リーガで弱小クラブを率い残留させ、CL出場も果たしたアギーレはその経験を元に、日本をどう導いていくのか。彼を最も良く知る記者が、彼のチーム作りの哲学を紐解く。
私がハビエル・アギーレと出会ったのは、今から13年前のことになる。
2001年にコロンビアで行なわれたコパ・アメリカを、私はマルカ紙の特派員として現地で取材していた。その当時、メキシコ代表の監督を務めていたのがアギーレだった。
初めてのインタビューはカリで行なった。彼のオープンで親しみやすい人間性に惹かれたことを覚えている。彼は人を惹き付けるものを持っていて、そのパーソナリティは、監督としての持ち味のひとつでもある。
私のアギーレ・インタビューは、やがて紙面に掲載された。内容はメキシコ代表と彼のサッカー観に関するものだった。それを見たのがオサスナのパチ・イスコ会長で、彼はアギーレに興味を持ちコンタクトを図った。そして次の年から、アギーレはオサスナで指揮を執ることになった。今も冗談まじりでこう言われる。
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